ナッジ!?: 自由でおせっかいなリバタリアン・パターナリズム

制作 : 那須耕介  橋本努 
  • 勁草書房 (2020年5月28日発売)
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本棚登録 : 276
感想 : 22
5

面白かった。
評価が割れているのはビジネス書と思って手に取った方が多いため?

ナッジを提唱したアメリカの法学者キャス・サンスティーンの著作の概要説明と、その批判・応答がまとめられている本。
「ナッジ」とは何か、どのような思想を背景に登場してきたのかを知りたい方にはおすすめの本です。


○用語の整理
・個人の選択の自由を尊重しつつ当人の福利の改善を目指す「リバタリアン・パターナリズム」p79
・個人の選択の環境を構成する「選択アーキテクチャ」p79
・「アーキテクチャ」…選択肢の提示の仕方
・選択アーキテクチャのなかでも、特定の選択肢を排除したり、インセンティブを大きく変えたりせずに当人の利益になるように個人の選択に影響を与えるもの=「ナッジ」p79
・個人への危害防止や個人の利益を問題にする自由の制約が「パターナリズム」(p207)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年2月27日
読了日 : 2022年2月27日
本棚登録日 : 2022年2月27日

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