5編の短編からなる作品集。九郎の出番は少なめで岩永との丁々発止のやり取りがあまりないのがちょっと寂しいかな。さて今回メインで語られるのは「雪女」に纏わる現在と過去の2つのエピソード。雪女といえば情が深いということですが、まさにそれがよく分かりますね。それにしても現代の雪女が可愛らしい。レギュラーになってくれないかな…。一つの事件が、怪異の関わる『真実』と、怪異など無いという『虚構』の両面から合理的に説明され得るのだ、ということを今回も見せつけられ唸りました。素晴らしいロジック。
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- 感想投稿日 : 2022年8月6日
- 読了日 : 2022年4月8日
- 本棚登録日 : 2022年8月6日
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