独特の視点からの鋭い切り口の論が展開されている。
社会・世間・文化の捉え方など参考にできる部分が多かった。
-以下引用
若者が夢を見なくなったと嘆くけれど、そうではなくて夢が見られない世の中になっただけの話だ。(中略)彼らの方が社会が固定化されていることを皮膚感覚で知っていて、成り上がりなんてもうあり得ないと諦めている。それがいいとか悪いとかの話では無くて、今の若者は自分に縁のない世界を、この世に存在しないものとして意識から閉め出しにかかっているのだろうと思う。世の中が細分化されたというのは、そういうことの結果でもあって、オタクじゃないけれど、みんなそれぞれ手の届く範囲に籠もり、他の世界を見ないようにしている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2015年9月13日
- 読了日 : 2015年9月11日
- 本棚登録日 : 2015年9月13日
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