ラテン語にまつわる話を、著者が多岐にわたって語る。ラテン語は一見すると日本人には馴染みのない言語だと思われる。しかし、いくつかの単語を見ていくと、意外なところに関係しており、日本人にとっても身近な言葉だとわかる。また、ラテン語は現代において死語だという意見があるが、それに対して著者は反論する。著者曰く、オンライン形式でラテン語で会話したり、児童文学でラテン語訳が存在するなど、今でも生きた言語だという。本書の巻末に、『テルマエ・ロマエ』の作者ヤマザキマリとの対談が収録されており、ラテン語の学習が、意外と日本人にも向いていることを明かしている。このように、本書はどの部分から読んでも、面白い箇所が満載で、部分読みするだけでも、十分な知見が得られるだろう。
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- 感想投稿日 : 2024年3月2日
- 読了日 : 2024年1月11日
- 本棚登録日 : 2024年1月11日
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