音楽家・細野晴臣と、民俗学者・中沢新一による巡礼本。何ヶ所か旅をしているが、会話の内容はずっと精神世界である。
未だ悩める者同士の会話という匂いが始終漂っていて、当人の中での真理というよりは、脆弱な自己肯定に見えてくる。
会話のイニシアチブをとる者はその内容を深化させること、行き先などを背負う。本書に感じたある種の厭世は中沢氏によるものに思えた。
おそらく中沢氏は言葉に、細野氏は音楽に委ねたということだろうか。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年2月27日
- 読了日 : 2011年2月19日
- 本棚登録日 : 2011年2月18日
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