神は細部に宿るのよ(1) (ワイドKC)

著者 :
  • 講談社 (2010年8月11日発売)
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感想 : 45
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元々、ファッション系エッセイが大好き。そんなに「おしゃれ」を全面に押し出した内容ではないんだけど、お気に入りの番子さんが「被服生活」を斬ったらどんなに面白いだろうとそそられ、己の財布の中身の貧しさも顧みずゲット。
…とはいえ、私の好きな番子さんは「本」及び「書店」絡みの番子さんなので、それ以外のフィールドではどうなんだろなとも思ったのだが、杞憂でしたね!!知ってる人は、あの「ノリ」で、コミカルにおしゃれのあれこれをぶった斬ってくれてます。ネタの絡ませ方がホントに見事だよね〜、わかり易いし。「おしゃれも歴史も勉強したのに報われない」という話で、「スパッツをはいた聖徳太子」は「レギンスをはいた厩戸皇子」なんですね!?には大笑い。あるいは、試着室から出るに出れない状況を、井伏鱒二の「山椒魚」に喩えるなんて!
他にもいっぱい、自分の大いに共感した(経験した)おしゃれトホホあるある。
・仲良しの友達と服がかぶる(ウン年ぶりに再会したときまでもアイテムがかぶった)
・ベージュの服を着たら「裸っぽい」と言われたことがある。
・買った服の予備ボタンがたまる。(加えて私の場合、予備ボタンがない服に限ってボタンを失くす。)
・タグに縫い付けてある予備ボタン(くるみボタン)、横たわったとき腹にめりこんで痛い。
・裾上げのために切り落とした裾を集めたらズボン一本分たまっている自信がある。
…まだまだあります、共感ポイント!お洋服エッセイを読んだときのこの共感度、群ようこさん以来かな〜、おしゃれしたくてもどうしても「ビシッ」とキメられない「あちゃ〜」感。分かち合いたい方、是非読んでみて下さい!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック
感想投稿日 : 2010年9月9日
読了日 : 2010年9月9日
本棚登録日 : 2010年9月9日

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