今回はいくつかのエピソードを収録。グラビア印刷のオペレーター、デザイナー、資材課、製版所のディレクター、本を出荷する倉庫のパート…本を送り出す裏方のプロとしての仕事ぶりが本当にカッコよく、痺れました~。今更ながら…一冊の本ができる過程はある程度知っていたつもりでも、まだまだ知らないことがあるなぁ、と…。グラビア写真の「お直し」についての話を聞いたことはあるけれど、(若干ガッカリ感はあったけど)、「平面を立体に変換すること、平面である写真が立体に視えるようにーあたかも目の前にいるように。彼らのかっこよさを、彼女の美しさを。生命のきらめく瞬間を再現するのが、ボクたちの仕事なんだ」というオペレーターの言葉に、納得!
そして、3.4巻に渡って描かれてきた新人漫画家東江さんのストーリー、完結。ハラハラしながら彼女の歩みを見守ってきましたが、悩んだ末に導き出した結論に、涙が…。心ちゃんもまた懐深くて、成長したな~。キャラのひとりひとりが人間臭くて、感情移入しまくりです。漫画家のサインをめぐる話も、現場の人間として心にいつも的確なアドバイスをする書店員の河さんのエピソードも、ベテラン漫画家岸和田氏と銀座のママ「淀君」との絆も、どれも印象深かった。
こういう作品を読むと、やっぱり本はできる限り買って、手元で慈しむように隅々まで読みたい…と思うのだ。んん~今回も胸熱。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2015年4月21日
- 読了日 : 2015年4月21日
- 本棚登録日 : 2015年4月11日
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