テレビや新聞で、あり得ない「モンスター」な要求を見たり聞いたりするたび何とも言えない気持ちになる。本書でも仰天エピソードはたくさん登場し、親同士のいじめなど、子を育てる立ち場でその行いはどうなのよ、とうんざりしてしまった。
でも、そういう母親が出現するに至った背景を知れば知るほど、他人事と突き放すことはできないな、と感じた。最初から頑張ることを放棄した母たち。ある意味開き直りな育児。極端だけど、正しくはないけど、そんな状況をわからなくはない。私自身子供が赤ん坊だったころは何度も煮詰まり、挫け、孤独を感じ、開き直らなきゃやっていけないと何度も感じた。その開き直り方がはっちゃけすぎなかっただけの話で。
勿論今だって手探り育児である。だからといってこの状況を見過ごすわけにはいかないだろう。もっとうまく、世間と母親が意思疎通をはかれたら…それは常々感じていたことだ。これではすれ違うばかりである。
果たして「モンスター」現象は今後どのような方向へ向かうのか。今どき、モンスターは母親に限ったことではないけれど…少なくとも自分は他人を思いやれる人間でありたいと思うし、子供にもそういった姿を見せなければいけないなと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
子育てバイブル
- 感想投稿日 : 2008年7月16日
- 読了日 : 2008年7月16日
- 本棚登録日 : 2008年7月16日
みんなの感想をみる