はじめての統計学

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (1994年11月1日発売)
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感想 : 49
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統計学理論の入門書としては至高の一冊。1994年に出版されてから今もなお、名著として読み継がれるこの本は、統計学を学ぶ大学生は全員必読だし、何より教鞭を取っている教師陣にも改めて読んでほしいと思う。

統計学の重要性は社会人になってから痛感する…これは大学の教授が講義のオリエンテーションで言っていたことであり、今もなお痛感しているものであるが、いかんせん魅力的な講義ではない上に、教科書が非常に分かりにくい。学問用語をさぞ当然のように書かれているようなものしかない。
著者の言う通り「このレベルの教科書が必要なのだ」と冷静に思う。

本書は冒頭に書かれている通り、講義ノート調で丁寧に解説されている。分かりやすい言葉で分かりにくいことを説明するお手本でもある。
後半は数式も多く解説も省略されてくるので自分で計算したりすることが必要になるし、パソコン普及前の教科書なのでエクセル計算などの解説が欲しくなる…というわがままを除けば大満足。
理論を基礎からちゃんと学びたい人向けの良い教科書。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月29日
読了日 : 2022年4月29日
本棚登録日 : 2022年1月3日

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