論理学がわかる事典

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  • 日本実業出版社 (2004年2月19日発売)
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サイコロ10回振り ①ランダム ②1と2だけ →なぜこういう目が出たのだろう? ①は×、②は○

見間違いが判明しても問い続ける→結果的に確率100%のことを不思議に思っている状態

「私はなぜこの人物なのだろう?」自我体験 自分が性質Pを持っている状態でその性質Pに注目している状態

同心円の中心に矢が刺さっている状態→壁に矢を刺して、その後、同心円を描いた

論理(アルゴリズム)と発見法(ヒューリスティクス) 小学生の算数xと置き換えて計算できない

赤いカード2枚、黒いカード2枚 2枚同時に引いて同じ色である確率は? 6つの組み合わせ中2つ 2/6
まず1枚めくり、残り3枚は、同色1異色2 1/3

「なぜあの時言わなかったのか論法」→一度決めたことを蒸し返すとは何事か。反対があるならなぜ以前の教授会承認のときに反対しなかったのか。決まったことを守れないようでは学内秩序が損なわれる。

悪法も法。法というアルゴリズムに一律に従う方が大局的に見て良い場合
○○という1回限りの大決定が良いものになるように小決定の試行錯誤を重ねるべき。小決定の度に決まったことだからと修正を拒んでいては創造的な議論にならない。

論理の適用範囲 「他の条件が等しければ」

核抑止戦略のパラドックス ミサイルが発射されてしまった状態・自国は壊滅が決定→報復して人類滅亡?報復せず他国は助かってもらうべきか?☆世界中に様々国籍の人がいるから報復しない方が良い。放射能で住めず祖国がない状態になるか?パレスチナ人状態か?

理論と実践 買春
ABともに買春経験ありの場合→買春しているから自己正当化のため言っているのだ!or自分で買春しておきながらそれを悪と糾弾するのはおかしい!
ABとも経験なしの場合→実際に買春してみればその悲惨さが分かる!or実際に買春してみればその明るさが分かる!
⇒当人の行動は、根拠にもならなければ否定材料にもならない

ダーウィンの自然淘汰の理論 生存に役立たない能力は発達しない・高等数学、抽象思考
仮に巨大な脳を持つと出産時の母体・胎児に危険、脳は他の臓器の10倍のエネルギー消費、不利益が多い ウォレスのパラドクス
→論理思考は人間誰しも持っているモノではなく一部の人々だけ→大多数の人間の脳には備わらなかった。

真偽を決められない文 この文は偽である。→仮に真の場合…事実と矛盾 仮に偽の場合…事実を述べているので正しい 「嘘つきのパラドクス」解決策が言語学者でも意見が一致しない。

(日本の首都は東京である)の否定 ×述語だけを否定 東京ではない→東京以外の所である と読める

通常は、主語が示すものが存在することは暗黙の了解

(雪女の血液型はB型である)の否定→雪女の血液型がBである事実はない

論理学 偽なる文の否定は必ず真になる

P又は非P 必ず真になる文 トートロジー(同語反復) PはP、PならばP 絶対的に真になるが、結局何も述べていない

複数のモノが共通の性質Xを持つから、別の性質Yも共通に持つはずだ アナロジー(類推)

論理記号 現代論理記号 20Cに英語圏で発展

関数 f(子供)=産みの母 二谷友里恵、白川由美

真理関数
かつ PかつQ 共に真のときだけ真、偽が一つでもある場合は偽 ☆P⋀Q

または PまたはQ 一つでも真である場合は真 P∨Q 
日常言語「セットドリンクはハーブティまたはドリンクバー」→どちらか一方だけ、PとQが共に真の場合は除かれている(背反的選言)
論理学のまたは→両立的選言の意味を採用 ドモルガンの法則等が論理体系がスッキリするから

“ならば”を定義する 「Pが真でQが偽」の組み合わせは否定される 真理表を作って計算☆大学3年の時には理解できた/分かりやすい説明を他の書籍からメモすること!

PならばQが真であるとき PはQを含意する PQ 集合とは逆になるので注意

矛盾律(論理学の原理・矛盾があってはならない)→ Pかつ非P ということはない。Pかつ非Pは必ず偽
排中律→ Pまたは非P は必ず真

前件肯定 P⇒Q Pが真になったのでQも真
後件否定 P⇒Q 非Qになったので、非P 試験に合格すれば卒業。不合格になったので卒業は非
対偶(真偽は一致する)を取れば分かりやすい 非Q⇒非P 非Qなので、非P

不倫が悪⇒不倫を刑法で罰するべき 対偶…不倫を刑法で罰するべきではない⇒不倫は悪ではない 対偶は何とか証明できる→もとの命題を証明したことと同じ

地球の資源が枯渇すれば、人類は宇宙に進出するだろう 対偶…人類は宇宙に進出していない⇒資源は枯渇していない
“すれば”を因果的な意味付けをしないように注意

否定文を作るとき 元の文が全部否定→部分肯定へ 元の文が部分否定→全部肯定へ
部分否定(宇宙人はいないかもしれない)→全部肯定(いるに違いない)

全称例化 前提で全てについて称し、結論で特定の例へと具体化
存在汎化 前提である1つの具体例の存在を示し、結論で不特定の例の存在を一般化

論理には、論理学の教科書にもふつう書かれていないほど基礎的な前提がある・充足理由律
無差別原理→あるケースは他のケースより起こりやすいと考える理由がないならば、それらのケースを同等の確率を持つとすべきという考え方
オッカムの剃刀→同じ事実を説明できる限り、認められる存在の数は少ないほど良い

議論の本筋と関係ない事柄を持ち出す詭弁→燻製ニシン(猟犬の追跡路に置くと嗅覚が利かなくなり、獲物を見失うから)

多義性の誤謬・一定した意味で言葉が使われているか?
マッチポンプ論法・議論に自作自演がありはしないか? 「売春は倫理的に悪・売春の合法化に反対。理由は暴力団の資金源になるから」→非合法だから警察に行けず暴力団の資金源となっている

思春期前後に1・2割の人が感じる哲学的問題「私はなぜ他の誰でもなく、この○○という人なのだろう?」→形は疑問文だが、疑問に値することが何も含まれていない
①10億人に1人のクジに当選
②千人に1人のクジに3回連続で当選
同じ確率だが、①は誰か1人は当たる・当選という事件に合わせて人物を選択している
②なぜ3回連続という偶然が起きたのか?という質問への答えが追及されるべき

前件否定 PならばQ、PしたがってQ
後件肯定 PならばQ、QではないのでPではない。

アドホック ad hoc とくにこれのための(ラテン語)
ポストホックな誤謬 post hoc この後に、それゆえこのために 稲光と雷鳴は因果関係ではなく共通原因を共有する関係→光が音を起こしているわけではない。

誘導尋問 「あなたは万引きをやめましたか?」→以前万引きしていたとの言質を取る質問
「田中さんが現場に居たことをしっていましたか?」→現場に居たことを事実として認識させる質問

追い込み論法(相手の期待に沿いたい意図を利用) 「リンゴが安いよ」「甘いのかしら?」「どれも甘いよ」「じゃやめとく。酸っぱいのが好きなんだ!」

全てを疑う議論に価値があるのか?間違いを指摘されると「あれは“手”だった」と開き直る人

モンティホール問題(☆2004年2月発行のこの本で紹介している) 場合の数と確率を混同している。

それは「ためにする議論」だ!との批判 政治、裁判

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感想投稿日 : 2021年7月11日
本棚登録日 : 2021年5月16日

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