猫と竜 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社 (2017年4月6日発売)
3.64
  • (8)
  • (17)
  • (17)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 239
感想 : 24
4

ファンタジー小説。
シリーズ1巻目。
タイトルを読んだ時、猫(とはいえ、魔法を使うキャットシーの事。見た目は猫そのもの)と竜でどんな物語になるのかと思いましたが、中世らしき世界観で猫と竜、人間が見事に絡み合い(魔法で猫も竜も人間の言葉を遣い、人間との意思の疎通をしている)物語を紡いでいる。
偶然が重なり母猫が竜の卵を孵化。元気な雄竜は他の兄弟猫たちと別け隔てなく育てられる。竜の寿命は長いので、数世代の猫の親代わりとなり猫に魔法や狩りの方法を教え、猫は友と認めた人間を育て(国王だったり少女だったり)の成長に手を貸す(竜はあまり良い顔はしない)。
数世代の猫が登場するが、全猫は毛色で書き分けている為読んでいて混乱する場面はありませんでした。常に親目線で猫たちを見守る竜、保育園の先生みたいに優しさが溢れていました、過保護ではありましたが。
途中途中で描かれている挿し絵が妙に可愛い。
あの後どうなったの?という部分もいろいるあるが、それは次の巻以降へ。
ファンタジーが好きな方や、キャットシーや竜を飼っている方にはお薦めです。ホンワカします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年5月16日
読了日 : 2021年5月16日
本棚登録日 : 2021年5月16日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする