フォア文庫版があまりに良かったので絵本版のこちらも手に取りました。結果、良すぎますね。
内容は文庫版とまったく同じなのですが、あの場面やこの場面に二俣英五郎氏の可愛らしい絵が付き、イメージしていた世界が豊かに広がって行きます。ふたりが化ける練習をしているページもしっかり用意されており、どれも微妙に尻尾や耳が残ったままなのが和む。きつねとたぬき、ふたつの家族の親たちや、家の中の様子も細かに描かれているのも嬉しい。私が一番好きな「はしをかけましょう」と呼びかけ合う場面もあり、場面ごとのハイライトがしっかり絵となっているので、にこにこしてしまいます。いい絵本だなあ。きつねが出てくる絵本のなかでは5本の指に入るくらい好きな作品だ。
誰かと出会う喜び、相手を信じる心の尊さ、素直な優しさが伝播していく光景。物語を通して得られる最良の感覚がこの絵本にはあります。
”はしが できた、できたよ!”
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年4月11日
- 読了日 : 2024年4月11日
- 本棚登録日 : 2024年4月11日
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コメント 3件
たけうちさんのコメント
2024/04/11
たけうちさんのコメント
2024/04/11
傘籤さんのコメント
2024/04/12