内戦のスペインの陰鬱な空気感とオフェリアの薄幸さが相まって雰囲気がまず100点満点。はじまりの扉を押したのは、ほんの小さな好奇心。妖精に誘われて、夜の世界に足を踏み出す。
ドロドロになったドレスの焦燥感、ヌメヌメの穴蔵の嫌悪感、キラキラのご馳走に潜む背徳感、映像が綺麗につくられてるからこそのゾクゾク感がある。
いちばん有名なクリーチャーはやっぱりとっても怖かった。顔にあるべきものがない、ってだけでこれほどまでに恐怖って増長するんだ、と。
ラストは誰かなんと言おうとハッピーエンドです。人生は主観なんだから、オフェリアが幸せになったなら、オフェリアの物語はハッピーエンド。
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- 感想投稿日 : 2019年7月4日
- 読了日 : 2019年7月4日
- 本棚登録日 : 2016年2月28日
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