本書は、上場企業の経理部員をターゲットに、
経理部に配属された時に、経理の処理ルールの本ではなく、最初に経理部の意義、本当のお客様を知るために書いたと「はじめに」に書いている。
上場企業でも経理部の業務が仕訳の入力や決算書に数値を当てはめる作業で終わっていたり(情報倉庫業)、各利害関係者に対して価値ある情報をタイムリーに提供できているが、その情報が事実にとどまっており(情報製造業)、新たな価値を創造したり、企業価値を高めたり、経営のサポートをしたりする部署(情報サービス業)至っていないと述べている。
部署の存在意義や業務の原則、部員の心得を述べながら、情報サービス業としての経理として必要な知識、心構えを述べており、非常に参考になったし、
自分の経理の経験から共感できる内容もたくさんあったが、読むタイミングとして、自社の事業やその事業に対しての経理のスタンスを把握できるタイミング、新入社員ではなく、30歳前後が1番良いのではないかと感じた。
また、経理の組織が強くなれるかは、
経理自身からのアプローチがもちろん大切だが、
経営や事業側に数字を大切にする文化があり、
経理機能に対する相互要求があって、
初めてその会社、組織の経営は強くなれると
思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年10月25日
- 読了日 : 2020年10月17日
- 本棚登録日 : 2020年10月17日
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