共感資本社会を生きる 共感が「お金」になる時代の新しい生き方

  • ダイヤモンド社 (2019年11月14日発売)
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感想 : 17
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「共感」のキーワードで固め読みしてるうちの一冊。新しい通貨eumoの立上げを行なっている新井さんと東北食べる通信やポケットマルシェの高橋さんの対談本。既存の資本主義社会の矛盾やシステム上の限界をそれぞれに感じている中で「幸せ」をどう作っていけるか、という話。

共感というキーワードで読んだけど、共感自体の定義や意味の確認はなく、共感でなくても良いかなという感じもした。どちらかと言うと人と人との「つながり」「間」「コミュニティ」の方がしっくりくるし、対談中にもキーワード出していたけど社会関係資本との違いはいまいちわかりにくかったかな。

人だけでなく自然や環境への共感という話も出ていたり、共同体感覚みたいなキーワードも出ていたけどだとしたら「資本」という言葉が浮いてくる。まぁ社会関係資本に倣ってそのまま使ってるだけのような気もしますが、既存システムのどこが問題だと思っていて、どこを変えたいと思っているのか、大枠の問題意識や方向性にそれこそ共感できるからこそ、対談というやり方の雑さだけでぶん投げてしまってるのがちょっともったいないかなという印象でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 【本】社会・政治・法律
感想投稿日 : 2021年7月20日
読了日 : 2021年7月19日
本棚登録日 : 2021年7月19日

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