図解即戦力 仮想化&コンテナがこれ1冊でしっかりわかる教科書

  • 技術評論社 (2020年11月20日発売)
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 コンテナのお勉強。難しい。。。

 コンテナ型仮想化は、「コンテナ」というアプリケーションと実行環境をまとめて隔離する仕組みを利用し、OS単位ではなくアプリケーション単位で仮想化する技術です。…
 コンテナ型仮想化の最大のメリットは柔軟性にあります。たとえば、ほかのサーバー仮想化技術で仮想サーバーを増やす場合、ゲストOSとアプリケーションのインストールを行う必要がありますが、コンテナ型仮想化ではコンテナを作成し、そこにアプリケーションを導入するだけで仮想サーバーを用意できます。インストールなどの手間が大幅に減ることに加え、仮想マシンやゲストOSを動かす必要がない分、パフォーマンスも高くなります。
 コンテナには複数のアプリケーションを導入することもできますが、原則的に1コンテナに1アプリケーション(1プロセス)単位で構築し、複数のコンテナを組み合わせたほうがよいとされます。コンテナの作成コストは非常に低いため、複雑なコンテナを1つ作るより、シンプルなコンテナを複数作るほうが手間がかからず、あとからの設計変更などもしやすいからです。

 ゲストOSを持たないということは、コンテナ内のアプリケーションもホストOSの機能(カーネル)を利用して動いていることになります。しかし、ファイルシステムが独立しているため、ホストOS内にインストールされたほかのアプリケーションやファイルなどの影響を受けません。

■Kubernetesができること
 死活監視と停止したコンテナの再起動
 エンドポイント提供と負荷分散
 消費リソースを考慮したコンテナの配備
 ローリングアップデートとロールバック
 ストレージの管理
 機密情報や構成情報の保管
■Kubernetesができないこと
 自動ビルド
 ログの記録や監視
 ミドルウェア的機能(メッセージブローカー、データベースなど)
 マシン自体の管理

 Kubernetesを使うと、異なるクラウドを共通の手順で操作することが可能となり、クラウド間の相違点を吸収して開発や運用の複雑化を低減することができます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2021年3月7日
読了日 : 2021年3月7日
本棚登録日 : 2021年3月7日

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