星3.5にしたい。装丁とか、翻訳文体とか、ヨシタケさんの挿絵とかで、何というか「大人の児童書」って感じで読んだ。
『七里のブーツ』は、魔法のブーツというアイテムが出ながら、実際にそれが使われるのは最後の数行のみ。肝はそのアイテムを取り巻く子供達の感情。
アントワーヌ少年が退院して帰宅した時に、壁紙が張り替えてあるシーン。お母さんの気持ちも切ないけど、それに対して無性に居た堪れなくて涙が出るアントワーヌの気持ちが痛いほどわかる。
どの作品も不思議な能力や出来事は作品の補助的な存在で、主軸はそれとは別の所にあるのが面白い。
時間がある時に他の作品も読んでみたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年5月14日
- 読了日 : 2023年5月14日
- 本棚登録日 : 2022年8月14日
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