他の本で補完可能な1〜4章を除き通読。
いい点は、ページ数の割に網羅性が高く他の教科書では扱っていない思想もカバーしているところ。マルクス主義の法思想や戦後ドイツの法思想、現代正義論まで1冊でカバーしている教科書は、調べた限りでは他にはなかった。
これと裏返しだが、悪い点は個々の思想について記述が薄くこれ一冊では充分な理解はできないところ。そしてこれは私の読み方の問題かもしれないが、行間が広いため本文の内容を整理して自分なりにメモを取りながらでないと頭に入ってこない。大学の講義と併用する前提だろうから当然か。
愚痴っぽく書いたところで、もとより自由読書で読むような本ではないので面白くなくて当然。全体像が掴めて次に読む本が決まっただけで満足すべきだろう。軽い気持ちで教科書に手を出すもんじゃない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年2月26日
- 読了日 : 2024年2月26日
- 本棚登録日 : 2024年2月26日
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