非常識な休日が、人生を決める。: 結果を出す人がやっている50の逆転の時間術

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  • 徳間書店 (2016年7月20日発売)
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★あなた“ならでは”の「成功の方程式」を生み出す。
他人の話しを参考にするのは無駄ではなく、むしろ先人に学ばずして独力であなたの成功の方程式を見つけるのは、ほぼ不可能だと思う。
本をよく読み、人と大いに語り合う以外にあなたの成功の方程式を見つけるためには、次の3点に注意しておこう。
1.何かに没頭すること。
2."かくあるべし"という執着を手放すこと。
3.PDCAサイクルを淡々と回すこと。

PDCAサイクルとは、Plan(計画を立てる)→Do(実行する)→Check(評価する)→Act(改善する)の4過程を、ひたすら繰り返すことによって、目標を達成すること。
繰り返さなければ、「自分ならでは」は見つからない。

★オススメしたい記憶術
暗記したらとりあえず眠ること。
ひと通り暗記したら、すぐに仮眠するか、そのまま熟睡して朝を迎える。
起きたらすぐに暗記したことを1分以内でざっと復習してみる。きっとあなたは驚愕するはずだ。
まるで自分が天才になったかのように、驚くほどに憶えているのだ。

★丸暗記したまま放っておくと翌日には約半分を忘れてしまい、さらに翌々日にはその半分になり、1週間もすればほぼすべて忘れてしまう。
けれど翌日にもう一度復習すると飛躍的に記憶を維持することができて、さらに翌々日にも復習するとより記憶が強固になる。
つまり本気で記憶したければ、とにかく反復するのが王道。

★「敵か、味方か」の二者択一は、最終的には孤立無援になる。
気が小さい人はどんなことにも白黒ハッキリつけないと落ち着かず、精神が安定しない。
人間はもともとデジタルのように白黒ハッキリした存在ではなく、グレーだらけのアナログな存在。
人間関係の問題を解決するためには、白黒ハッキリさせないことが大切なのだ。
スッキリしないと思うかもしれないが、スッキリしない状態を許す勇気を持つことも大切なのだ。
人間関係をグレーにするためのコツを特別に伝授しよう。
来る者を拒むことはあってもいいが、去る者を追ってはいけないということだ。

★「今日は疲れたからもう帰って〜」と言えるのが、親友。
親友の基準とは休日に部屋に遊びに来ている相手に対して、「今日は疲れたからもう帰って〜」と言える関係だ。
本音を話せる相手というのはそのくらい出逢うのが難しく、ましてや関係を継続させるのはもはや奇跡のようなものだ。
親友に巡り合う方法はたった一つ。
「親友」という言葉とは別れを告げて、今、目の前の人に本気で接し続けるしかない。

★今、目の前の人以上に、大切な人はいない。
せっかく人と会っているのであれば、今、目の前の人と会話を楽しむことだ。
お互いに貴重な人生の一部を割いているのだから、今、目の前の人以上に大切なことなどないはずだ。
もし携帯電話が気になるのであれば、人となんて会っていないで一人で携帯をいじることに専念すればいい。
私は孤独をこよなく愛するが、だからこそ、わざわざ時間を割いて人と会う場合には、その時間はその人のことを世界一大切な人だと一点の曇りもなく考えている。
話しているうちにどんな嫌いな相手でも、「この人とはこれで最後だな」と思うと優しく接することができるはずだ。

★もし理由なく嫌われたら、100%相手の責任だから気にしない。
もしあなたが誰かのことを意味もなく嫌うなら、あなたはその人に偏見を抱いている。
もしあなたのことを理由なく嫌う人がいたら、それは相手の器が小さいことが原因であって、あなたがいちいち悩むことではないのだ。
あなたのことを理由なく嫌う相手は、絶対、必ず、100%の確率で、多くの人たちから理由なく嫌われ続けてきた過酷な人生を送ってきた人である。
「私はこんな風に周囲から嫌われてきました」と自己紹介しているだけなのだ。
そんな相手には、心の底からそっと同情の眼差しを向けてあげよう。

★結婚して気づかされるのは、独りの時間の大切さだ。
結婚して初めて気づかされるのは、独りの時間がいかに大切なのかということだ。
相手のことが大好きで結婚したはずなのに、しばらくするとずっと一緒にいることが必ず苦痛になってくる。別に相手のことを嫌いになったわけでもないのだが、鬱憤が溜まってくる。
原因は独りの時間を奪われたことにある。
お互いが独りの時間の大切さを理解できていると、その関係は長続きする。

★恋は加点方式。愛は減点方式。
最初は相手の良いところに惹かれる。
どんどん相手の良いところが見つかって文字通りメロメロになる。これが恋愛の「恋」の段階で、相手に恋をするということなのだ。
恋はいつも加点方式なのだ。
そしてしばらくすると必ず相手の欠点が見えてくる。これまでと打って変わって、相手の嫌な部分のみが目に入るようになる。
そうなると、いかに相手が喜ぶことをするかではなく、いかに相手の嫌がることをしないかが重要になってくる。
これが恋愛の「愛」の段階で、相手を愛するということなのだ。愛はいつも減点方式なのだ。
減点方式と聞くとあなたはつまらないと思うかもしれないが、そんなことはない。
相手の嫌がることをしない人は周囲から愛されて、会社でも出世しやすいのだ。

★人生は、「○○だけには絶対になりたくない」の○○に近づいていく。
思考は現実化するという話を聞いたことがあるだろう。あれは本当だろうか。もちろん本当だ。
ただこの名言には注意点がある。
「○○になりますように!」という思考と、
「○○だけには絶対になりたくない!」という思考とでは、明らかに後者のほうが現実化しやすいということだ。
「ブズにだけは絶対になりたくない!」と叫び続けている美人がいたら、10年もすれば、ほぼ100%の確率でブスになっているはずだ。
「バカだけには絶対になりたくない!」と叫び続けていたエリートがいたら、10年もすれば、ほぼ100%の確率で、属していた組織の落ちこぼれになっているはずだ。
我々の脳というのは善悪の区別はつかず、イメージの強弱で現実化させようとする。
「○○になりたい」と「○○になりたくない」とでは、どちらが強く○○を思考しているか。
もちろん後者である。
人は快感を味わう本能よりも、苦痛から逃れる本能のほうが強いからである。常日頃から強烈に○○とイメージしているから、そのまま脳に深く刻み続けられて現実化されてしまうのだ。

★好奇心旺盛なうちは、「そのまま好奇心に身を委ねなさい」ということ。
大切なことは好奇心を忘れずに、好奇心に身を委ねることだ。好奇心が旺盛な分野には、あなたが幸せになるヒントが必ず潜んでいる。
どのように役立つのかは今はわからなくてもいずれわかる時がやってくる。
断言できるのは、あなたの好奇心に従うことはすべて正しいということだ。

★無駄を極めると、武器になる。
無駄なことをするというのは、休日をダラダラ過ごせということではない。
周囲から「そんなことをして一体何の役に立つの?」と怪訝に思われるようなこと、けれどあなたは心底それが好きだということに没頭することだ。
世の中を観察してみると、“なければならない仕事”というのは驚くほどに少ない。
この世に“なければならない仕事”の大半は日々公務員がこなしてくれている。
映画や絵画、音楽も“なければならない仕事”ではなく、“あったほうがいい仕事”だ。
世の中を“なければならない仕事”で埋め尽くし、“あったほうがいい仕事”をすべて排除すればどうなるか。もはや人間が人間である意味がないくらい、味気ない世界になるのではないだろうか。
“あったほうがいい仕事”の成功者たちは、すべて無駄を極めた結果なのだ。

★好奇心を持続させたければ、読書が一番。
最初は自分の好きな本だけを読めばいい。
自分の好きな本を読んでいると、必ずもっと知りたくなる。もっと知りたくなるということは、砂場で深い穴を掘りたくなるということだ。
広い穴を掘らなければ、深い穴を掘ることができない。つまり好きな本を読んでいてより深く知りたくなったら、より広い分野の本を読まざるを得ないのだ。もちろんこれは苦痛ではない。
なぜならあくまでもあなたの好奇心を満たすための読書には変わらないのだから、吸収率も高いからだ。
フラワーアレンジメントの本が好きでハマっていたら、ふと気づいたら生物の勉強をしているかもしれない。パワーストーンの本が好きでハマっていたら、ふと気づいたら地学の勉強をしているかもしれない。
最初から生物や地学の勉強をするのは苦痛かもしれないが、入り口が好きなことだったらどんな勉強も苦にはならないのだ。
好きなことが、成功への一本道!

★あなたの生き様のスケールは、どれだけ真剣に無駄なことをやってきたか、人生のオフをどれだけ味わったかで決まる。人生の醍醐味は、無駄にあり。

★長期的な成功者たちは、いつも淡々と生きていた。




読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月9日
読了日 : 2023年12月31日
本棚登録日 : 2023年12月31日

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