君は春に目を醒ます (花とゆめコミックス)

著者 :
  • 白泉社 (2017年11月2日発売)
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小学生の岩永絃(いわながいと)は近所に住んでいる高校生の日下千遥(くさかちはる)くんを本当の兄のように慕っていた。しかしある日、千遥くんが病の特効薬を待つため、歳をとらず長期間眠りにつくことができる「人工冬眠(コールドスリープ)」を使うことになり、しばし会えなくなる。絃は彼が目覚めるまでの間、気弱で泣き虫な性格を直し、強くなろうと決意する。そうして7年の時が経ち、二人が同じ年になってから遂に再会する。絃は再会してから、彼に恋心を持っていることに気づき──。第1〜4話+短編「誰も気づかないで」収録。
絃目線だと、格好良くて何よりも自分を大切にしてくれる彼に恋心を持つ流れは別段おかしくない。一方、千遥目線だと体感的に1日眠っていただけで絃だけでなく周囲の様子も一変。混乱するだろうし、妹のような存在の絃に突如好きと言われても、自身は何も変わったつもりはないのだから兄弟愛として言ってるのだと連想しても仕方ない。絃の恋は報われるとしたら、だいぶ先になりそう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画(作者さ行)
感想投稿日 : 2019年1月25日
読了日 : 2017年11月2日
本棚登録日 : 2017年11月2日

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