江戸時代初期、地方にある士々国という小さな国の、中谷家に幼い頃引き取られた霖太郎(りんたろう)。優しい父母と幸せに暮らしていたが、父が戦で背を斬られて死亡したことから、敵から逃げようとした「退散侍」の息子という汚名を付けられ、他の武士から蔑みを受けていた。ある日、家元の差床家のお転婆息女・伊都(いと)と、志木家の養子としてやってきた府介(ふすけ)と出会う。霖太郎が蔑まれている理由を聞いた府介は、その噂は違うのではと諭し──。前作『ふたつのスピカ』とつながる感動物語。
第1〜6話収録。再読。絵と物語がピッタリなところが本当に好き。完結してから再読すると、府介の心情がつらくて泣きそうです。いや、田んぼでの霖太郎と府介のやり取りや、6話の過去話で読むたびに泣いてますが……。もちろんこの作品単独でも楽しめますが、スピカを読んでからだと面白さ倍増です。どこかの獅子じゃあるまいしとか、緑に光る星とか。めっちゃマイナー雑誌掲載の本作だけれど、絶対にみんな読むべき!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画(作者や行)
- 感想投稿日 : 2013年9月12日
- 読了日 : 2013年5月12日
- 本棚登録日 : 2013年9月12日
みんなの感想をみる