GoogleBooks騒動時に記載されたブログ内容を1冊の本にまとめたもの。
作者はSF作家であり、上記騒動とに関する考察を巡らせている。
勝手に進めて問題が出たら妥協点を探るGoogleの姿勢は変わらないし、考えてみれば現実にフィットしていない著作権(というか複製権)は違う形になっていくよ、だから従来の出版業界は、今までの強みを生かして別の価値、特に人をコミュニケートするところを注力したらいいよという結論に至っている。
結論まで読むとそうだよなと思う程度であるが、ブログで記載した内容を時系列に編集した書であるため、思考の履歴が読み取れて面白かった。
一つの議題に関して長い期間考察できる思考の体力がすごいと思うし、集合知をさらに大きな分母で機能させれば文明のアップグレードもできるんじゃないかと色々な思考の枠をぶっ飛ばして考察を深めるところはさすがSF作家だなと感じた。
内容事態は昔の内容であり、ブログを読めばわかる内容でしかないが、思考の履歴を体験できるという点で面白い。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年5月6日
- 読了日 : 2017年5月5日
- 本棚登録日 : 2017年5月5日
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