ほぼ毎日寄席や落語会に足を運び年間1500席もの高座を聴いているという著者が一落語ファンとして、自分が読みたい内容を落語家に直接訊いたインタビュー集。
あのときのあの演目がすごくよかった、あの高座のあの瞬間はどんな気持ちだったのか、みたいな感じでマニアックすぎるインタビューも多いせいか初心者には向かないという感想もあるようだが、初心者の私でも十分面白かった。
確かに「あのときのあの高座が云々」言われても見てない人には分からないし、実際にその高座を見た人なら倍楽しめるのだろうが、例えばいついつの高座が良かったと褒められて「ありがとうございます!」と素直に喜んだり、落語への自分なりの取り組み方・向き合い方を真面目に語ったり、周囲の人とのかかわりや心温まるエピソードを明かしたりと、高座では見られない落語家さんたちの素顔が見られるのは貴重だし、ファンとしては嬉しい限り。
本書で取り上げられている落語家さんに興味がある方ならきっと楽しめるはずだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エンターテインメント
- 感想投稿日 : 2013年7月22日
- 読了日 : 2013年7月12日
- 本棚登録日 : 2013年7月8日
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