キノの旅 (4) The Beautiful World (電撃文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2001年7月10日発売)
どの巻にどのお話があるのか、メモしておきます。何気ないようで、不思議なお話がたくさん。ちょっとアフォリズムも含んで。
プロローグ「紅い海の真ん中で・b」
-Blooming prairie・b-
→歌声が聞こえる。
そこは、紅い世界だった。
第一話「像のある国」-Angel-
→「これは、昔空から降りてきて、国を救っ てくれた天使の像です。人々を苦しめる二 十二人の悪魔を、棍棒の一振りであっとい う間に退治して、この国に安穏をもたらし てくれたんです。そして、空に還られまし た」
第二話「×××××」-Solo-
→運転手である旅人進む先に何かを見つけ て、スピードをおとしました。
道端で手を上げているのは、小さな子供でし た。
第三話「二人の国」-Even a Dog Doesn't Eat-
→「あらためて今日は。我が国にようこそ。 書類は、キノさんだけで結構です。時間がか かるとは思いますが、できればすべてにお答 えください。イスとテーブルは、こちらのを お使いください」
第四話「伝統」-Tricksters-
→人口は少ないが、とても平穏に暮らしてい ること。そして――大昔からの伝統で、住人 は頭に猫耳をつけていること。
第五話「仕事をしなくていい国」-Workable-
→「りょーかい」
目の前で車が一台止まった。荷台つきの車 で、誰も乗っていない。車に積まれた機械 が、どうぞお乗りください、目的地までお 連れします、と告げる。
第六話「分かれている国」-World Divided-
→道は、二つに分かれていた。
一つは坂道を上がり、北方にある森の高地 へと続く。
一つは、南に下り、遠くに蒼く見える海へ た伸びる。
第七話「ぶどう」-On Duty-
→「ボクはキノ。あちらは相棒のエルメス」
「キノさんね。で、いつまでこんなこと続 けるつもりだい?」
第八話「認めている国」-A Vote-
→この国は王国で、そして王は必ず医師でな くてはならないという決まりがある。
第九話「たかられた話」-Bloodsuckers-
→「国は、大きければいいものでもないよ。 問題は、そこに住む人達が満ち足りていて、 幸せに暮らしているかどうかだ。」
第十話「橋の国」-Their Line-
→ふいに、運転手がモトラドのタンクを叩い て、進む先を指差した。
だいぶ遠く、蒼い海面上に白い線が陽炎の ように浮いているのが見えた。……
第十一話「塔の国」-Free Lance-
→「立派な塔ですね。もしよかったら、今ま でどれくらいの時間をかけたのかと、なぜ建 てるのかを教えてください」
エピローグ「紅い海の真ん中で・a」
-Blooming Prairie・a-
→大きな丘を走り登り、その頂上へ着いた 時、
「歌おうかな」
キノが言った。
- 感想投稿日 : 2022年11月24日
- 読了日 : 2024年3月21日
- 本棚登録日 : 2022年11月23日
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