Audible読了
これは出会って良かった本。
大学の頃、友人に聞かされすっかり虜となったサニーデイサービス。今その時代を思い出してみても、記憶があの色彩のまま呼び起こされる。東京。愛と笑いの夜。CDからまんま飛び出てたようなエッセイだった。
お互い46歳を迎えたあの頃のツレにも即教えた。
曽我部さんの生の言葉には初めて触れる。中坊のような部分、シングルファザー、そしてシンガーソングライターが同居している不思議な感じ。特に父親の部分には強く共感した。
言い回しは素朴。それなのにピタッとくるシュアなワードセンスが、知性派の成田悠輔さんを思い出させる。共通する点はお二方とも少々辛口ながら「憎めない」。そして惜しみなくリスペクトできる点。
そんな曽我部さんをしても、
──エモいの正確なニュアンスは未だ掴みきれていないのである
だそうだ。すっごい分かるソレ。
まぁ、そこにそういう言葉が転がっているだけで、結局みんな使いたいだけでしょ。要は感動するってことなんでしょ。なんて、すぐに自分の枠にはめたがる私は、とてもアーティストにはなれないんだろうなー。
人生の間を置いてまた読んでみたい1冊。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年9月4日
- 読了日 : 2023年9月4日
- 本棚登録日 : 2023年9月2日
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