ドラゴン桜で著名になった竹岡先生の本です。
何度も英語にトライアルして挫折を繰り返した私にとって、いくつか感銘、納得させられることが的確に述べられておりました。
ポイントは、『単語の重要性』 と 『作文力』。
1)単語の重要性
・「単語に始まり、単語に終わる」というのは、妙に説得力がありました。
・用法が重要であり、英語は英語でしか説明ができないというのはその通りだと思います。
そもそも、言葉は考え方を反映されたものであり、日本と欧米は文化・宗教などバックボーンが異なるのですから、当然ですよね。英英辞典を薦められており、早速ご推薦の辞典を購入してみました。
・もう一点は、語源。学生時代に、prefix, stem, suffix (接頭語、語幹、接尾語)の重要性と内容を、いやいやながらも教え込まれたのは実は結構役立っていました。
これも、最初は抵抗感がありますが、やって損はないですよね。
見たことがない漢字でも、なんとなく意味がわかるのと同じことです。
2)作文力
・特に、”語法”と”時制”がポイントとされてました。
・私は、時制に関して、「日本語には、英語の現在形にフィットするものがない」というのが、改めて勉強になりました。(日本語の現在形は、英語の未来形と習慣をあらわす概念が混在しているため、日本人には正しく理解するのが難しくなっているようです)
・もうひとつは、ロジック。日本語で言うところの起承転結。
英作文は、内容よりもまずはフォーマット(形式)を相当重んじられます。
・英作文に関するネイティブの授業を受けたことがありますが、最初は書き方よりもフォーマットを相当厳しく指摘された記憶があります。
・ある意味、形式が決まっているので、実は長文でも比較的簡単に中身を理解することが出来るんです。そういう意味では合理的です。
・TOEFLなどでも、ライティング(writing)のテストがありますが、典型的なパターンである、
主張⇒譲歩⇒BUT+主張⇒具体例
の順番に書いてあれば、実は中身がほとんどなくても8割くらいの点数(十分に合格点)が取れるんです。
・こういった実際に役立つ事を明確に書かれているのはあまり見たことがないので、読んで損はない本だとお思います。
- 感想投稿日 : 2010年1月2日
- 読了日 : 2010年1月2日
- 本棚登録日 : 2010年1月2日
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