心に残った実験は下記3点↓
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07「勝者なしの場合」
→結果がよければ何をしてもいいのか?
⇒相手を処罰するのが自分の場合と、自分以外の誰かの場合、しかもその処罰の内容が女性に乱暴すること…自分がやる方が手心が加わるのでましなのか?しかし罪は罪である。ならば断わるか?
86「芸術のための芸術」
→見る人のいない芸術作品は芸術か?
⇒確実に埋まっている超有名作家の世紀の傑作だが、空気に触れると破損するので埋めたままにしておく。それは芸術作品なのか?別の項と混ざってるかもですが、贋作は贋作とバレなければ賛美されるのだから作品としてはすばらしいのでは?問題に通じる。芸術は作者関係なくそれ自体を評価すべきなのは自明の理なのに、評価対象が埋まっていても傑作と呼べるのか?
99「経験機械」
→約束された幸福は幸福だろうか?
⇒現実の平凡な人生を生きるのか、バーチャルの約束されたすばらしい未来を生きるのか?
⇒つまり『マトリックス』状態なのだが、ほぼ皆さん現実を選ぶと思うんですよね。バーチャル状態でも肉体があんな状態であることを考えたら。
本書にあるように『つまり、わたしたちは、自分にとって何が最善かを考えるとき、ただ幸福になりさえすればいいと思っているわけではない』。ここがハッと感じました。幸せ至上と思ってたから。
人間って複雑ですねえ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
実用書
- 感想投稿日 : 2020年3月4日
- 読了日 : 2020年1月1日
- 本棚登録日 : 2020年1月1日
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