変わりゆく思春期の心理と病理: 物語れない・生き方がわからない若者たち

著者 :
  • 日本評論社 (2007年3月1日発売)
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精神分析や臨床心理の立場からの現代思春期論。「社会図式の喪失」という説明構図はまあまあ納得させられる。最後に、新たな若者のよさ、を肯定的にとらえている部分については賛否半々というところだろうか。このような若者像についての大人たちの意見が一致しない、というところが現代日本の難しいところだろう。
もう一つ気になるのは、このような若者像は現代日本だけのものなのか、豊かな経済社会に共通するものなのか。この本にそこまで求めるのは筋違いかもしれないが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教育と青少年
感想投稿日 : 2011年5月6日
読了日 : 2011年5月6日
本棚登録日 : 2011年4月18日

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