グリム童話の「ルンペルシュティルッキン」を作者の解釈でかかれたおはなし短編集。
もとのおはなしは。・・・むかし、粉屋のお父さんが王様に「自分の娘はわらで金の糸がつむげます」といってしまったために、娘は城に閉じこめられてしまい、金の糸を紡ぐことになります。そんなことができるわけない娘が泣いていると、こびとが現れて、糸をつむいでくれます。それが三晩続いた日、こびとは見返りに一番最初のこどもをくれと言います。その後、王様と結婚し、妃になった娘はこどもを産みますが、こびとがあらわれてこどもをもらいにくるのです。娘が泣いて頼むと、こびとは自分の名前をあてたらこどもをあきらめると言います。家来がなんとか見つけてきたその名前がルンペルシュティルッキンなのです。
いろいろとおかしなところのあるその話を、父と娘、エルフと娘、王様と娘、家こびとの物語のように、さまざまなやさしい愛のお話で解釈されていて、もとのお話を知らなくても楽しんで読めました。
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カテゴリ:
児童図書館の本
- 感想投稿日 : 2009年3月16日
- 本棚登録日 : 2009年3月16日
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