浜辺に打ち上がったクジラをどのように解剖し、どんな研究に役立てているのか、とてもわかりやすく説明してある。日本では年間300頭ものクジラがストランディング(座礁)しているとは知らなかった。
本当は人間の環境破壊が野生生物に悪影響を与えていることを一番伝えたいのではないかな?と思ったが、あえてそのことは最終章に書き、まずは読み手が海に住む哺乳類たちに関心と興味を持つことを優先してある。確かに本書を読むと、クジラのことはもう魚じゃないしむしろ親戚(哺乳類)、ほっとけない!という気持ちになる。
またコラムで非常勤スタッフさんのスゴ技について触れてあったのもよかった。こうした「権力を持たない」人にも敬意を払えるのは、著者の田島さん自身がすてきな人だからだろうなあと思った。
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- 感想投稿日 : 2021年11月14日
- 読了日 : 2021年11月14日
- 本棚登録日 : 2021年11月14日
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