デクリネゾン

著者 :
  • ホーム社 (2022年8月26日発売)
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本棚登録 : 739
感想 : 53
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タイトルの「デクリネゾン」とは、フランス料理の言葉で、同じ食材を異なった調理法でつくったものを盛り合わせた料理のこと、だそうだ。

一人の女性を通して、恋愛小説・家族小説・お仕事小説の各要素が全て楽しめるところが、タイトルの意味するところなのかな。

というか、人生楽しめれば、家族のあり方なんてそれぞれでいいじゃんと思うのだ。
主人公の志絵は欲張りなのかもしれないけど、欲張り上等!と思う。

「生きる」ことの葛藤を描いてはいるけれど、ほんわかしていて、読んでいて安心してしまう。登場人物みんなが幸せになってほしいと思える、平和な小説なのだ。
「アタラクシア」と同じことを「デクリネゾン」は陽の側から描いている、と言えるかもしれない。
僕の勝手なイメージの金原さんらしくないけど、これはこれでありだな。

結末がジョン・アーヴィングの「ウォーターメソッド・マン」を彷彿させるなぁ、と思った。

いろんな形の幸せがあること。
それが多様性なのだと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年12月4日
読了日 : 2022年10月23日
本棚登録日 : 2022年10月23日

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コメント 2件

naonaonao16gさんのコメント
2022/12/05

たけさん

おはようございます。

ちょっといつもとは違う金原さんに逢えそうな作品ですね!

国家試験終わるまで、読書を少しおやすみすることにしたので、触れるのは先になるとおもいますが、それまで読みたい本を溜めておきたいと思います!
レビューには遊びにきますね~

たけさんのコメント
2022/12/05

naonaoさん、こんばんは!

読書少しお休みですか…
長い人生にはそんな時期もありますよね。 naonaoさんのエモいレビューが読めないのはさみしいですが、国家試験、頑張ってください!
心より応援しています。

息抜きがてら、たまにはレビューに遊びにきていただけるととてもうれしいです。
ぜひぜひお越しください!

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