令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法

著者 :
  • 集英社 (2023年1月26日発売)
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本棚登録 : 1058
感想 : 121
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新川帆立氏は大ファンで新刊は必ず読む。
これは初の短編集とのことで期待したのだがも一つな感があり残念。
SFはウソ話でありその大ウソに理屈が付いてて納得させられるから面白いのであって 設定が凝ってても納得できる理由付けがほとんど無いこの作品集はワシとしてはバツ。
冒頭の動物裁判の話だけはかろうじて納得できるしオチも面白かったが後はねぇ。
接待麻雀の話はただの麻雀小説としては面白かった。あと現金が忌み嫌われる話はオチが往年の筒井康隆氏っぽくって良かった。多分オマージュなのだろう。
バーチャル空間の話はありきたりな設定でわざわざ氏が書く必要があったのか疑問。
あ、Amazon倉庫労働者の話はわりと良かったな。

あれ、振り返ってみたら半分くらい好きだぞ。
でも全体としての印象が悪いのはやっぱり氏の長編が好きだからなのだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年3月24日
読了日 : 2023年3月23日
本棚登録日 : 2023年3月23日

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