「50代のいま、やっておくべきお金のこと」の表題がすべてを物語る。
子どもたちを食べさせること、学ばせることに必死だったが、無事独立をし、今夫と2人暮らし。還暦ちょい前。
空の巣症候群に陥っている場合ではなく、やっと今から自分たちの生活について考えるとき。
もともとお金について展望するのがとても苦手で夫任せだったが、どう暮らすか、どこに使うか、何を節約するのか、しっかり共有していき、身の丈に合った愉しみに満ちた時を過ごしたいものだ。
本著は切り詰めるだけの節約を説くのではなく、むしろいくらかかるかを念頭に置いて俯瞰するアプローチ。そして節約ばかりで健康や幸福を損なっては本末転倒という立ち位置。なるほど。
お金について考えるのが不得手でついつい食費や光熱費など生活に密着した変動費を辛抱して減らそうと不安と不平にまみれてしまう。結果自分を擦り切らせてしまうことも多い。
巻末の言葉に救われる。
「そして、最後にもう一度申し上げたいのは
お金の問題は必ず解決できる、ということ。
絶体に自暴自棄になったり、自殺したりしないこと。
そう、いまは大丈夫でも人生はまだまだ長い。何があるかわからない。わからないから面白い。わくわく、どきどき。
人生やっぱり、楽しんだもん勝ちである。
さあ、楽しもう!」
お金の専門家にアドバイスを求めるのも大事だな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年11月18日
- 読了日 : 2021年11月18日
- 本棚登録日 : 2021年11月11日
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