科学者が解く 「老人」のウソ

著者 :
  • 産経新聞出版 (2018年4月4日発売)
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本棚登録 : 109
感想 : 19
4

読みやすさ★★★★
学べる★★★★★
紹介したい★★★★★
一気読み★★★
読み返したい★★★★

メディアが作る「常識」を、「私は科学者ですからデータからはこう考えます」とバッサリ切り捨てる、権力に与しない評論ヒーロー武田先生の現代医学論破本かと思いきや、読後はどちらかと言えば、高質な人生論を学んだ気になっていた。
もちろん、お馴染みの高血圧のウソ、コレステロールのウソなど、データを載せてわかりやすい解説もあるのだが、全体を通して、武田流 生き方のコツのようなものを伝授いただける内容となっている。
曰く、人生100年時代ではなく、50年、50年。「生物的に生きる第1の人生」と、「生物としては終わった第2の人生」として捉え、それらは全く違う生き方になるなのだと。生殖能力のない生物として、第2の人生の生きる目的や心構えはアラフォーの私が読んでも納得できるし、参考になる。ギブの精神で生きるのが大事。
単純に、自分の親や職場の患者さんを見ていて、愚痴っぽくて、後ろ向きだったり、傲慢でテレビ番しかしていない老後は嫌だなーと思っていた。そうならないために、第1の人生の最中に、第2の人生の下積みが必要なのだ。うん。やはり若い人こそ読むべき本ですね。
生きるのがちょっと楽に感じられる一冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月7日
読了日 : 2021年10月7日
本棚登録日 : 2021年10月7日

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