世界をゆるがしたアート クールベからバンクシーまで、タブーを打ち破った挑戦者たち

  • 青幻舎 (2022年3月11日発売)
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感想 : 14
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まずびっくりするのが、絵が発表されると世間がそれに対して反感を覚え、展示が中止となることがあったこと。
現代では、表現の自由が認められていることもあり、不快感を覚える人もいるかもしれないが、展示が取り止めになるほど騒がれるアートはないと思う。
今、私が様々なアートを観ることができるのも、こういった世間に反感を買ったアートが存在してきたからこそだ。
もし、画家たちが"アートの決まり事"を破ろうとしてこなかったら、同じような作品ばかりが生産されていたことだろう。ありがとう、画家たち。

私の気持ちが波立ったアートは、『リズム0』だ。身動きしない表現者に観客が何をしても構わないという状況がそのままアートになっていて、しまいには銃で表現者を自殺させようとした観客もいたという。なぜこのような展開になるのだろうか。
人間は私が思っている範囲を遥かに越えて残虐になれるのだ。
この作品も発表されたときはきっと多くの人の感情を逆立てただろう。

どの作品にも作者の解説がびっしり書かれており、全てを理解しきれていないものの、楽しい時間を過ごすことができた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年1月14日
読了日 : 2024年1月14日
本棚登録日 : 2023年9月30日

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