てのりくじら (枡野浩一短歌集 1)

著者 :
  • 実業之日本社 (1997年9月1日発売)
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本棚登録 : 199
感想 : 32
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、、、なんというかこれは…後ろ向きで、暗い、そして、皮肉が効いている、歌が多い。だけど、共感できて、何故か癒やされる。

気になる歌


こんなにもふざけたきょうがある以上どんなあすでもありうるだろう


もう愛や夢を茶化して笑うほど弱くはないし子供でもない


「複雑な気持ち」だなんてシンプルで陳腐でいいね
 気持ちがいいね


無理してる自分の無理も自分だと思う自分も無理する自分


とりあえずひきとめている僕だって
        飛びたいような気分の夜だ


階段をおりる自分をうしろから突き飛ばしたくなり立ちどまる


有名な画家の絵だからすばらしい 値段を知るとなおすばらしい


気づくとは傷つくことだ 刺青のごとく言葉を胸に刻んで


ハッピーじゃない だからこそハッピーな歌をつくって口ずさむのだ


だれからも愛されないということの自由気ままを誇りつつ咲け


もっともなご意見ですが
そのことを
あなた様には
言われたくない


冗談はさておきという一言で気づきましたよ 冗談ですか

オゾン層破壊のせいで美しい夕日なのだとわかってはいる


よくまわる地球まわれよ B面をなくしたツケが
まわってきても


無駄だろう?
 意味ないだろう?
  馬鹿だろう?
   今さらだろう?


         でもやるんだよ!




、、、オカザキマリさんの、シンプルな可愛らしい絵がつけられているのも、よかったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年7月19日
読了日 : 2021年7月19日
本棚登録日 : 2021年7月19日

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コメント 2件

りまのさんのコメント
2021/07/22

湊川晴斗さん
こんにちは。嬉しいコメントをありがとうございます!
小説を書いてらっしゃるなんて、素敵です。ぜひぜひ、頑張ってください!及ばずながら、応援しています!このコメントを頂き、ハッピーな気分になれました。どうもありがとうございました!どうか、頑張ってくださいね!

りまのさんのコメント
2021/07/22

湊川晴斗さん

なんだか恥ずかしくなって、削除してしまいました。
お返事ありがとうございます。
いえいえ、自分の文章力は、わかっているのです。時々、クロッキー帳に、短い物語のようなものを、書いていますが、人様に、お見せできるようなものではないのです。ですので、結構自由に書いていました。去年の今頃、ブクログを知り、皆様のレビューを読んで、その内容に、尊敬の思いでいっぱいです。私、レビューが、苦手なのです。
皆様、自分の感想を、的確に、表現され、凄いなぁと、いつも思います。
私の拙い詩や物語は、こっそり書いていようと、思います。

どうもありがとうございます (*^^*)

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