明治維新という過ち 改訂増補版: 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト

著者 :
  • 毎日ワンズ (2015年1月14日発売)
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感想 : 79
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歴史は勝者にとって都合よく書き換えられている、という良い事例だと思った。歴史上の人物は美化されることが多い。それにしても、今まで聞いてきたことと違いが大きい。官軍教育とはこれほどのものだったのか。龍馬が好きなのか、竜馬が好きなのか。フィクションとして歴史上の人物を見た方が、楽しめる。今まで読み聞きしたこと、この本で読んだことを含めて、そのまま信じることは危険だと覚えておかなければいけない。

知らなかった観点
志士と呼ばれている人物たちは暗殺者集団
松下村塾を開いたのは玉木文之進
山縣有朋が吉田松陰を神格化した
明治維新という言葉は、その当時にはなく御一新と言われていた。昭和になってから、明治維新と呼ばれるようになった。
尊王攘夷をスローガンとしていた薩長軍よりも幕府側の方が尊皇度合いは高かった
鳥羽伏見の戦いの時点では、西軍は官軍として認識されていなかった
三せる営業が日本の企業社会にあった(どの業界にもなのか?)
明治新政府の長州人たちの腐敗が許せなかったから、西南の役につながった
滑腔式vs施条式、前装式vs後装式
 戊辰戦争は、刀と銃の戦いだと思っていたよ
西本願寺は長州藩に近かった
藩という言葉は、版籍奉還の時に作られた言葉。2年ぐらいしか使われなかった。
豊臣の時代から、西の毛利と島津は警戒されていた

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年2月23日
読了日 : 2024年2月23日
本棚登録日 : 2024年2月23日

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