「大半の人が細部を見なくても、私は私を救わなくちゃいけないんだ。」というセリフに、アニメーターとしての矜恃よりも、アニメーションに実存のすべてを賭けているツバメの姿勢が読み取れて印象的だった。「誰かを笑顔に」という優等生的思考ではなく、まず誰よりも「私」を救済すること。他者準拠的にではなく、自己準拠的に創作し、徹底的に享楽すること。そのためにはじめられたのが、ツバメのアニメーションなのだ。
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- 感想投稿日 : 2020年4月27日
- 読了日 : 2020年4月27日
- 本棚登録日 : 2020年4月27日
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