アヤとあや

著者 :
  • 小学館 (2021年7月28日発売)
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感想 : 12
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自分は他の人と違って特別で、神秘的で無垢な女の子なのだと思っている女の子の話。
彩という「相棒」をもつ11歳の亜耶。

自分は他の人と違って特別だ、と思っていた時期には、私にも身に覚えがあって。
いつそれを卒業したっけな、と思い返した。

特別、神秘的、無垢、他の人と違う、って本当に素敵な響きだ。魅惑的。
そんな魅惑にばかりとらわれていて、
「普通」ってつまらない、と思っていたあの時期。

だけど本当は、普通が1番特別で尊くて輝いている。
普通でいることのほうが稀有で難しい。
ずっと特別だと思っていたものは、実は何の変哲のないものだった。
そう実感するようになることが、大人になっている証なのかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小学館
感想投稿日 : 2021年10月8日
読了日 : 2021年10月8日
本棚登録日 : 2021年10月8日

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