海砂さんの感想・レビュー

夢が叶う12月 (バンブー・コミックス REIJIN Selection)

著者 : 山田ユギ

• 竹書房 (2002年12月16日発売)

あらすじ…ﾊﾞｲﾄ仲間の山本民人(彼女いない暦19年)と荒井也寸志(彼氏いない暦３ヶ月)、2人は趣味も性格も性癖さえも正反対。
だが、2人の間にはなぜか美しい友情が生まれていた。
しかしｸﾘｽﾏｽ直前、山本に初めての彼女ができてから二人の関係にﾋﾞﾐｮｰな変化が…!?
男の愛弾けまくり(?)な8作品を一挙収録、書き下ろしも入り盛りだくさんな、著者からｱﾅﾀへ贈る、ｽﾍﾟｼｬﾙｸﾘｽﾏｽﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄ☆

…あらすじからちょっとﾂｯ込みたくなりますが笑)
山田ﾕｷﾞさんの作品です。
1冊に8作品収録されており、ﾎﾞﾘｭｰﾑは満点。
8作品中、どれかはｸﾞｯとｸるのではないかと思います。

自身は「ﾗﾌﾞ・ｽﾄﾘｰﾑｽ」「なぐり愛20years」「夢が叶う12月」が楽しめました。

「ﾗﾌﾞ・ｽﾄﾘｰﾑｽ」はﾉﾝｹの兄がﾎﾓの弟を軽蔑しつつも、自身は職場で中の良かった男と酔ったｲｷｵｲでﾔｯてしまい…!?的な展開で、
自身としては、新鮮味に欠けるなぁ…と思いながら読んでいましたが、普通に面白かったです笑)

「なぐり愛20years」は、幼稚園児の頃から出会うと殴り合いで仲を深めていた2人が、思春期になり、殴り合う中で相手にﾄｷﾒｷを(欲情?笑))感じてしまい、そこからまた殴り合い、愛を育む……文字通り、最終的に「殴り愛」に落ち着く、という作品でした笑)

「夢が叶う12月」は表題作ですが、巻末に収録されており、ﾒｲﾝ2人より脇ｷｬﾗのﾃﾞﾌﾞに癒されるという不思議な体験ができました笑)

この他にも魅力的なｷｬﾗが多数登場、おまけﾏﾝｶﾞも付いており、短いながらもしっかりと読ませてくれます。
山田ﾕｷﾞさんが好きな方はもちろん、あらすじで惹かれた方、読み応えのある短編集をお探しの方はぜひ。

感想投稿日 : 2012年11月18日

読了日 : -

本棚登録日 : 2012年11月18日