「月下花伝―時の橋を駆けて」のつづきながら、こちらは一応時代ものの範疇に入る……かな?
現代の女の子の魂が抜けて、幕末へ。死にかけた隊士の体に入り、新選組のなかで生きる、という話。
その設定以外は割と史実に忠実にストーリーが進行。
後半はかけあし。
帯にあるとおり、たしかにこれは純愛小説だな。
肉体的には男性の主人公が、沖田を一心に思い、彼を守ろうとする点で。
平隊士にとって、幹部である沖田総司は雲の上の人物だったという描き方は、ラノベにしてはリアルでいいなと。
ラスト、主人公がこの時代で生きていこうと決意するのもいい。都合良く元の世界に戻るような結末にならなくてよかった。
近藤さんが良い人で、土方さんが美しくてかっこいい。そして試衛館メンツはみんななかよし。
文中で、作者自身、佐幕派に肩入れしているような印象を受ける。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年2月13日
- 読了日 : 2011年2月12日
- 本棚登録日 : 2011年2月13日
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