花天新選組: 君よいつの日か会おう

著者 :
  • 大日本図書 (2008年4月1日発売)
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本棚登録 : 108
感想 : 20
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「月下花伝―時の橋を駆けて」のつづきながら、こちらは一応時代ものの範疇に入る……かな?

現代の女の子の魂が抜けて、幕末へ。死にかけた隊士の体に入り、新選組のなかで生きる、という話。
その設定以外は割と史実に忠実にストーリーが進行。
後半はかけあし。

帯にあるとおり、たしかにこれは純愛小説だな。
肉体的には男性の主人公が、沖田を一心に思い、彼を守ろうとする点で。
平隊士にとって、幹部である沖田総司は雲の上の人物だったという描き方は、ラノベにしてはリアルでいいなと。
ラスト、主人公がこの時代で生きていこうと決意するのもいい。都合良く元の世界に戻るような結末にならなくてよかった。

近藤さんが良い人で、土方さんが美しくてかっこいい。そして試衛館メンツはみんななかよし。
文中で、作者自身、佐幕派に肩入れしているような印象を受ける。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2011年2月13日
読了日 : 2011年2月12日
本棚登録日 : 2011年2月13日

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