死刑でいいです―孤立が生んだ二つの殺人 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2013年4月27日発売)
3.36
  • (15)
  • (34)
  • (45)
  • (15)
  • (4)
本棚登録 : 533
感想 : 47
4

10年程度前の本なので、専門分野についてはやや知識が古いと思います。杉山登志郎先生が『子ども虐待という第四の発達障害』でも記されている通り、虐待により発達障害様の症状を呈することはありますし、また本書内では愛着の問題についてもあまり触れられておりません。いまあらためてこの事件について考え直すとまた別の精神医学的分析が出来るのではないかと思います。

また、なぜ事件が起こってしまったのかという話とどう裁くべきかの話は峻別して論じた方が良かったです。この事件を引いて厳罰化の犯罪抑止効果について論じるのはあまり筋が良くないと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年2月23日
読了日 : 2021年2月23日
本棚登録日 : 2021年2月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする