カモメになったペンギン

  • ダイヤモンド社 (2007年10月27日発売)
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2006年初版。

翻訳者の藤原和博氏に興味があり、手に取った一冊。

変革を成功させるプロセスを、ペンギンのコロニーに例えた物語で説明されていた。
いきなり「こういう危機があるから、こう変えましょう!」と投げかけても、腑に落ちていない人には「?」で終わってしまう。理解を得て推進をするためには準備段階が大事だと感じた。

また、変革チームを作る時のメンバー選定も大事。
ペンギンたちごとにキャラクターに個性があり、それぞれの得意分野を考慮した適材適所の役割分担を本書から学べた。現実の組織では、リーダー人材ばかり重要視されがちだが、思考や分析する人など上手く活かせれば推進しやすくなりそう。

<変革の八段階>

【準備段階】
1.危機意識を高める
(周囲の人々に変革の必要性とすぐに実行する
 重要性を理解させる)
2.変革チームを作る

【行動の決定】
3.変革のビジョンと戦略を立てる
(将来がどのように変わり・実現するか明確にする)

【アクション】
4.変革のビジョンの周知徹底
5.行動しやすい環境を整える
6.短期的な成果を生む
(できるだけ目に見えるはっきりとした成果を
上げる)
7.さらに変革を進める
(変革につぐ変革で手綱を緩めてはいけない)

【変革を根付かせる】
8.新しい文化を根付かせる

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス系
感想投稿日 : 2021年12月5日
読了日 : 2021年1月17日
本棚登録日 : 2021年1月17日

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