ばあばは、だいじょうぶ (絵本・ちいさななかまたち)

著者 :
  • 童心社 (2016年12月15日発売)
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本棚登録 : 336
感想 : 27

『ばあばは、だいじょうぶ』
楠 章子(あきこ)さん 作
いしいつとむさん 絵

職場の人が貸してくれたサイン入り絵本。
サインとあわせて「見守る人のいる幸せ」とメッセージがあった。

孫のつばさ君と、認知症になったおばあちゃんの絵本。
おばあちゃんが忘れないように書いた沢山のメモを、つばさくんが発見するところで涙が出た。
とっても分かりやすい絵本だった。
読んでよかった。

【絵本の楠章子さんのあとがきより】
・守るべき存在がいるのに、わたしやつばさのように目をそらしているひと、どうしていいかわからなくなっているひとに、この絵本が届きますように。みんな、事情や理由があるだろうから、はじまりのアクションはどんな小さなものでもいいと思う。つばさは、裸足のばあばにくつしたをはかせてあげる。私の場合は、母の髪をくしでといてあげることだった。そこからなにか生まれれば、うれしい。
「えらいわねえ」という言葉と同じくらい、「大変ねえ」と言われる。介護をするというのはたしかに大変だが、学ぶことも多く、心が満たされることも多い。母は病気のせいでだんだん表情がうしなわれつつあるが、わたしがしんどい顔をしていると、にこっとわらいかけてくれることがある。「そんな顔していちゃだめよ」とら言われているような気がして、はっとする。守っているつもりで、じつはいまも守られているのかもしれない。うん、だいじょうぶ。きょうもわらっていこう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年4月15日
読了日 : 2024年4月15日
本棚登録日 : 2024年4月15日

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