勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う(2) (ガンガンコミックスUP!)
- スクウェア・エニックス (2019年11月12日発売)
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感想 : 3件
言うまでもなく本作はJRPGの世界観に則ってストーリーが展開していくわけだが、その一番の特徴は「レベル」の概念であろうと思う。
当然だが、現実世界において「レベル(別の言い方をすれば成長)」は数値化されない。学歴や職歴、資格などが能力指標の代替として使用されるが、実際の能力値と齟齬が生まれているのは周知の事実である。
だが、JRPGの普及以後、確実にぼく達は「レベル」を意識して現実の世界で生きている。だからこそ本作のような世界観もすんなりと受け入れる事ができるのだ。
それは端的に「努力すれば報われる」「因果応報」の全肯定であり、この世界を出来うる限り単純に解釈した結果である。
またこのメンタリティは本作のようなフィクションだけでなく、「筋肉は裏切らない」的な筋トレのそれとも通じる気がする。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年2月15日
- 読了日 : 2021年2月15日
- 本棚登録日 : 2021年2月15日
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