積みすぎた箱舟 (福音館文庫 ノンフィクション)

  • 福音館書店 (2006年9月15日発売)
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本棚登録 : 262
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作者のダレルが22歳ではじめての動物採集にカメルーンへ出かけた時の体験をまとめたノンフィクション。相方は鳥が大好きなジョン。途中から別行動でひたすら採集とその動物たちの飼育。初めて見る動物もいるのによく飼育出来るなーと思う。そしてヘビやオオトカゲがたびたび出て来る^^;地元の人達は動物を生きているのも死んでいるのもビーフと呼ぶ、子どもから高齢者まで、ダレルにビーフを売りつけたくて次々と持ってくる。死にそうなのに、これは元気だ!と言い張ったり、夜番の見張りをサボったり、ダレルもジョンも振り回される。最初は文明国から来た白人が現地の土人からいいように巻き上げるのかと思っていたが、自然を愛し、動物を慈しむダレルたちの態度は、現地の人たちを喜ばせる。また、ダレル達もハンター達の腕前に感服し、採集の仲間となっていく様は気持ちが良い。そして、とても思い切りがよく体力があるダレルに読者は感嘆すると思う。死にそうになってもへこたれない気力、見習いたいです。とにかく予想以上に面白かった!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年3月29日
読了日 : 2023年3月29日
本棚登録日 : 2023年3月29日

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