ファンタジーよりSF派。むしろファンタジーは少し苦手意識を持っていたけれど、この作品は読めた。かなりしっかりとしたファンタジーだったけど、恐らく文章の美しさと、人間の陰と陽の描かれ方が好みだったから。
魔女と魔導師を絡めた1000年にも渡る、何代もの生まれ変わりの復讐劇、という壮大なテーマの割に、中間部は複線が少しずつ繋がっていく作りに飽きず、ドロドロ具合にフォーカスしすぎたわけでもなくバランスが良い。ラストのまとまりも、後日談も後味の良いものでした。
写本師の手によって1冊1冊紡がれる写本。
こだわりのインクや紙、写本師それぞれが使う紋章。
そんな1つ1つが美しくて素敵だ。
そして、この本自体の想定も美しくて好み。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説:SF/ファンタジー/ホラー/幻想文学
- 感想投稿日 : 2021年12月28日
- 読了日 : 2021年12月27日
- 本棚登録日 : 2021年12月20日
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