借りたもの。
『ペコロスの母に会いに行く』( https://booklog.jp/item/1/4816708537 )の続編……とのことだが、前述著で描いていなかったこと、みつえさんの今際のご様子、死後の振り返りと、父・さとるさんについての回想と考察?だった。
他に、少し老老介護を意識させられた。
特に印象的だったのは、みつえさんが認知症を発症した際の粗相の問題。認知症に特有の、トイレを使用後に流さない、汚れた下着を隠してしまう話は既にあった。だが今回は口元に便が付いていた、トイレの壁、タオルになすりつけてあったという生々しいエピソードと描写。
在宅介護の難しさを強く意識させられた。本人も意識していない奇行。どうにもならないもどかしさ。
さとるさんのアルコール依存症と家庭内暴力に、もしかしたら戦中のトラウマ、PTSDがあったのではないか、と思わせるものが。(余談だが、それらが子どもに面前も含むDVとなり、世代を超えて虐待の連鎖を興しているのではないかと思う事がある)
みつえさんが、まるで赤子のように眠る姿と、涙の描写が印象的だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年12月1日
- 読了日 : 2019年12月1日
- 本棚登録日 : 2019年11月23日
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