本巻は、チュルクとの戦いを主軸に据えつつ、嵐の前の様々な予兆が出ている。
まず、仮面兵団のシンドゥラ侵略に始まったチュルクとの戦いでは、無主のトゥラーンの地を経由し、北からチュルクに侵略し、そのままパルス軍の退路を経とうとしていたチュルク精鋭軍を叩いてシンドゥラ領に入り、シンドゥラ軍と協力して仮面兵団を覆滅。ヒルメスは船を強奪して海に逃げ、ミスラ方面に向かう。
ミスラでは、偽ヒルメスということをザンデが見抜き逃走するが、殺されてしまう。九死に一生を得た恋人のパリザードは、マルヤムからの使節に救助される。
マルヤムでは、ギスカールがボダンを圧倒。使節を派遣してミスラとの修好に着手するが、両国は海を隔てて対立する状況にあり、腹の探り合いとなる。
そうした人間界のドラマがある一方で、アンドラゴラスの遺体が消えたり、湖上祭に魔道が来たりと妙な事件が続いていたが、本巻最後では、殺されたものの有翼猿鬼というドラクエのキメラのようなヤバい魔物が登場。魔道の脅威が強まってくる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年11月12日
- 読了日 : 2023年11月12日
- 本棚登録日 : 2023年11月12日
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