大磯随想・世界と日本 (中公文庫 よ 24-11)

著者 :
  • 中央公論新社 (2015年5月23日発売)
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感想 : 5
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戦後12-17年程経った中で吉田茂が語った話。まだ日本に民主主義が根付くのか不明な中、日本人よもっと自信を持てと鼓舞している。この人は共産主義嫌いだったようで、自壊すると言っている。また知識人は共産主義こそ資本主義が昇華した形だと言っていて、そう言う時代の空気が分からないと理解出来ないのだろう。戦後76年も経つと当時がどうだったのか、戦争の記憶もないし、民主主義が当たり前と思って生活しているが、それこそ吉田茂なんかは敗戦後の日本を如何に立て直すかに尽力してくれたのであり、まだ不安定なはずの新しい仕組みを根付かせる苦労も多かったのだろう。外遊に行っても日本を嫌う国も多かった時代。もう少しこの時代の本を読んでも良いなと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年11月29日
読了日 : 2021年11月29日
本棚登録日 : 2021年11月27日

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